A.先生:安全性分析は、何を分析するのですか。 生徒A:企業の不況抵抗度です。つまり、どれくらい不況に耐えれるかということです。 |
不正解です。
(解説)
安全性分析は企業の財務的な安定度を分析します。安全性の分析は、「短期支払能力分析」「資本調達・運用の妥当性の分析」、そして「資本構成の分析」の3つの観点から分析を行います。 |
B.先生:企業の短期の支払能力を見る指標として最も一般的なのは何ですか。 生徒B:簡単よ。固定長期適合率でしょ。 |
不正解です。
(解説)
Bさんも間違っています。固定長期適合率は資本調達・運用の妥当性の分析に用いられる指標で、短期の社来能力を見るためには用いません。短期の支払能力を測るのに最も適した指標は流動比率です。 |
C.先生:では、その固定長期適合率は一般的に何%を超えてはいけないといわれていますか。 生徒C:う~ん・・・150%? |
不正解です。
(解説)
Cさんも誤りです。固定長期適合率は、固定資産が、自己資本と固定負債によってどの程度まかなわれているかを示している指標です。100%を超えていれば明らかに固定資産が短期に返済義務のある流動負債によってまかなわれている部分があり、資金調達と運用のバランスが悪いといえます。だから100%を下回らなければならないのですが、一般的には70%程度が適当といわれています。 |
D.先生:じゃあ、自己資本比率は一般的に何%以上は必要ですか? 生徒D:もう勘しかない!100%でしょ!! |
不正解です。
(解説)
D君も間違っています。自己資本比率は、自己資本に対する総資本の割合を示したものです。つまり企業が調達してきた資本総額のうち、返済義務のない自己資本がどの程度あるかということです。高いほど安全性が高いといえますが、30%程度が必要であるといわれています。 |
E.先生:君たちは今まで何を勉強してきたのですか。Eさん、何人が正解していると思いますか。 生徒E:さあ、誰もいないんじゃない。 |
正解です。
(解説)
A君、Bさん、Cさん、D君はみんな謝っていました。従ってEさんの言っていることが唯一正しいといえますね。 |